お彼岸の時期ですね。春のお彼岸は春分の日を中日とした前後3日を合わせた7日間をいいます。
お彼岸といえば、お墓参りや法要などが浮かびますが、お彼岸の時期に、このように故人を供養するのは日本特有の文化だということをご存知でしょうか?
彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」から来ているといわれています。
この「パーラミター」は元来、「完成する」「成就する」といった意味を持ち、転じて仏教用語で悟りの境地に達した世界に達するといった意味を持つようになったといわれています。
なので、本来の意味だけでは、先祖や亡くなった人を供養することにはならないのですが、日本独特の文化や風習と融合して、お彼岸の時期にお墓参りや法要を行うようになりました。
また、他の仏教国ではお彼岸の期間というものはありません。
きっと、太陽など自然を慈しむ心や、故人やご先祖様を想う日本人らしい考えが背景にあって、このような慣習が出来たのでしょうね。
だんだんと暖かくなってきましたので、日本人らしさを大切にしつつお墓参りに行ってみてはいかがでしょうか?